 | 周防大島町松尾寺に安置されている。持国天・増長天の二体で、ともにヒノキ材の一木造り、持国天は像高81.3cm、増長天は像高80.4cmである。持国天は大陸風なよろいをつけ、目をいからせ、口を開き、右手を上にあげて持物をとる形である。左手は腰に当てている。増長天は大陸風なよろいをつけ、目をいからせ口を閉じ、右手はひじをすこしまげて、腰のあたりにこぶしをつける。左手はあげて持物をとる形である。ともに持物は欠失している。彩色は両像ともに施されているが、これは後補である。ともに足下に邪鬼があったと思われるが、今は岩座の上に立っている。平安時代後期12世紀の制作と見られる。
[県指定有形文化財(昭和41年6月10日指定)]
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所在地:周防大島町東三蒲2178番地
(大畠駅からバス9分、三蒲下車 徒歩60分 普通車可)