 | 油宇・浄西寺の2基の石塔は、大正時代に油宇の海岸から移したという。名号で阿弥陀三尊を表し、本来は南無勢至菩薩を加えた三尊碑として造立されたが、1基がなくなっている。高さは約2mで、左塔の南無観世音菩薩の上の梵字(ぼんじ)は、三尊を守護する四天王のうち増長天の種子「ビ」と読む。右塔により、鎌倉時代初期の建仁2年(1202年)、「■宅正国」の供養のため清原氏が造立したことがわかる。瀬戸内地方最古で全国的にも早い頃の石塔である。
※ ■は一部欠落のため判読不能
[県指定文化財]
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所在地:周防大島町大字油宇(浄西寺)
(大畠駅からバス72分、油宇下車 徒歩10分 普通車可)