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明月上人誕生地
明月上人は享保12年(1727)日前の願行寺に生まれ、松山の圓光寺第7世法灯を継いだ。人間味豊かにして逸話多き僧である。20歳の頃江戸に遊学し仏儒の学を究め、徂徠(そらい)の古学を好んだ。
越後の良寛、備中の寂厳(じゃくごん)と共に「近世の三筆」と称せられ、「明月の書は松山藩の宝なり」と語り継がれた。
71歳でこの世を去ったが明治29年の百回忌にあたり、子規や虚子が明月上人を偲び盛大な句会を催した。願行寺の境内に上人の胸像や石碑が建立されている。
[町指定文化財]
所在地:周防大島町日前
(大畠駅からバス33分、日前下車 徒歩10分 普通車可)